展示台の設計事例

こんにちは。設計担当者1号です。
普段は商品輸送用の梱包用段ボール箱を設計することが多いのですが、
今回は商品を展示する展示台を段ボールで作るというお仕事を頂きました。
”箱じゃないもの”を設計するのは珍しいので、設計事例を紹介します。

とりあえず、試作品完成図はこれ。



使い方のイメージはこちら。iPadを使った周辺機器の展示に使います。


さて、これの設計過程はというと・・・。

お客様からは展示台のだいたいの形と大きさを指示されますので、出来上がりの形はそれで予想がつく
のですが、果たしてそれを段ボールで実現可能なのか?段ボールに折り目を入れ、切れ目を入れ、穴を
開け、どうやったら目的の形になるか?一生懸命考えるところから始まります。
一生懸命考えて、考えて、悩んで、そのうち厭きてきます。とりあえず切って、折ってみよう!って
ことになります。

今回は、箱状の台の背後に壁を配置するという形なので、こんな風に試してみました。



おお!目的の形になった。


そのままでは手を離せば壁が倒れてしまうので、それを固定する細工をします。



形になりました!



さらに穴を開け、部品を追加して、商品を支えるスタンドを細工します。



出来上がったものと、その展開図です。白い面は段ボールのおもての面になり、印刷もできます。



今回は出来上がりまでの過程を写真で綴って紹介してみました。考えて、試作して、それを基にして考え
改善して、また繰り返して。CAD作業とサンプルカット作業を行ったり来たり。弊社にはCADで図面を描く
と、その通りに切ってくれる機械があり、試行錯誤をやりやすい環境です。設計案件によっては、もっと
悩んだり、逆に過去の設計事例を参考にしてスムーズに設計できたりすることもあります。

ひとつの形をつくるのにもいろいろな折り方があります。その中で、機能、原価、組み立てやすさ、
生産性などのバランスを考えて良いと思われるものを提案しています。でも、もっと違った折り方を
したら、もっと良いものができるのではないか?と考えてしまいます。

本日はここまで。
ありがとうございました。


 

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